うちのNAS、ASUSTOR AS3304T V2(こっそりV2にアップグレードしてたりする)は現在SeagateのIronWolf 6TB x2台でRAID1、他にNASバックアップ用に基本取付っぱなしでMy archiveでTOSHIBAの6TB1台、保管用のMy ArchiveドライブTOSHIBA 6TBを基本外して保管、Aoostar G5のubuntu serverのバックアップ用にIronWolfの2TBを基本取付っぱなしで1台、とそんな感じで運用している。最初2ベイのAS3302Tだったが、少し使ってみてMy archive機能に魅力を感じて4ベイのAS3304Tに変え、その後落雷の影響でHDDとデータには問題がなかったものの本体損傷で買い替えを余儀なくされてAS3304T V2に交換し、今に至る。
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RAID1で満足だったのにRAID5にするわけ
↑と2023年に書いている通り、いまでも個人や小規模なところなら2ベイモデルでRAID1で十分というのは基本的に変わっていない。QNAPやSynologyなら2ベイモデルでじゅうぶん。4ベイでRAID5やRAID10はオーバースペックで、その場合NAS自体のバックアップも別に考えなくちゃだし、さらに外付けUSB HDDドライブが必要になったり、場合によっちゃぁNASの複数運用も視野に入ってくる・・・。が、Asustorを使ってみてちょっと考え方が変わったというか、他の選択肢があるなぁ、と。
AsustorならではのMy Archive機能を活かして4ベイモデルでRAID5はアリだよなぁ
と。そう、取っ替え引っ替えできるAsustor独自のMy Archiveドライブ機能があれば、4ベイのうち3ベイでRAID5を組み、残り1ベイをMy Archiveドライブにして通常はNASのバックアップ、必要に応じてアーカイブ用HDDに差し替えて古いデータの退避と保管、など取っ替え引っ替えして使えることで別途外付けUSB HDDなどを用意することもなく、NASをもう一つ用意することもなく運用できるなぁと。

RAID5であれば6TB x3台で12TBの容量をNASとして使える。先の記事で「個人・小規模なところならRAID1が最善」と書いていたのは総合的なコスパや管理の面で2ベイモデルでRAID1の方がメリットがより大きかったからだ。がMy Archiveドライブが使えるAsustorの4ベイモデルならちょい話が違ってくる。例えばQNAPにある3ベイモデルに加えて取っ替え引っ替えできてNASから自由に制御できる専用の外付HDD、て感じ。Asustor + IronWolf(NAS上のIrofWolf専用アプリでヘルス管理できる)ならRAID5運用時のHDD障害時の早期発見も大丈夫そうじゃね?と、2年ばかりAsustorを使ってみた結果そう考えるに至ったので、天邪鬼な私もこれはRAID5で運用してみようかと思いなおしたってわけだ(苦笑)。
とりあえず手持ちのHDDでRAID5を構成、NASのバックアップには新たに10TB HDDを用意した
今現在IronWolf 6TB x2でRAID1にしているが、先述の通り他にToshibaのNAS用HDD 6TBが2台ある。1台はNASバックアップ用、1台はアーカイブ用。アーカイブ用はそのままにし、NASバックアップ用をRAID5のHDDに回してみる。メーカーが違うしIronWolf 6TBは5400rpmだがTOSHIBAのNAS用HDDは7200rpmだが、5400rpm x3台でのパフォーマンスと変わらなければまぁよし、だ。とりあえずなのでそのうちには(ヘルス監視が楽な)IronWolfで揃えるつもりではいる。いまなぜかIronWolf、軒並み高いんだよねぇ。なのでそのうちに、そのうちに。。。
で、そうするとNASバックアップ用のドライブがない。NASの容量が6TB x3台のRAID5になると12TBになるので、まるっとバックアップ取るには12TBが必要なのだが、ちょい高いなぁ、と。IronWorfだと尚更。よく考えてみりゃ多分だがまだ12TBフルに使うことはまだ先になるし、6TBといっても実際には5.46TBでRAID5にした実際の容量は10.82TBなのもあって当面は少しでもコストを下げるために12TBではなく一つ下の10TBでよさそう。これでほぼほぼ間に合うし、追加で用意するのは10TB HDDだけで済むしね。そういえばAS3304T V2では(MyArchiveドライブでも)Btrfsも使えるのだったな。ふむ。で10TB HDDを何にしようかと迷ったのだがIronWorfの10TB、高いんだよねぇ。WD Red Plusにしよっかな・・・。あ、でも必要な時だけ(自動で)マウントされてバックアップを取るMy ArchiveのバックアップドライブだからNAS用のHDDじゃなくてWD Blueとかでもいいかな・・・。って、それでも10GBで3.2万かぁ・・・。そういえばToshibaはどうよ?と思ってみてみるとNASグレードのN300の10TBが3.48万円じゃねぇか! CMRだし、4ベイのNASに入れとくんだから自動でマウントしたりアンマウントしたりっていってもRVセンサーはあった方がいいのだけれど、NASグレードだからRVセンサーも搭載。うん。My Archiveのバックアップドライブ用はTOSHIBAのN300 10TBに決定。
(ちなみに、6TB HDD x2のRAID1を6TB x3のRAID5にアップグレードするのに40時間かかりました(苦笑))
UGREENとか新しいSynology 25シリーズとか出てきたけれど
今回Asustor AS3304T v2をRAID1 + MyArchive x2からRAID5 + MyArchive x1に変更しようとする前に、NAS自身のアップグレード・もしくは交換・増設はどうだろうと、もちろん考えた。が、結局Asustorでも個人レベルのNAS AS3304T v2のままでいいや、と結論づけた理由もちらりと(自身のメモのためにも)書いておこう。うん。
まず、UGREENのNASYNC。スペック・コスパはすごく魅力的。もう一度言うが、確かにすごく魅力的。

レビューアによれば使い勝手も上々とのことで、気持ちがグラグラするが、一番の懸念点はやはり某国企業のNASだということ。
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など、他にもあちこちに見受けられ詳しくはあえて書かないがかなり不安要素がある。この辺りはどのレビューアもなぜか触れてない。中国製のmini PCやWi-Fiルータなどはあんなに叩いたりするのに、よりリスクがあるだろうNASではなぜか絶賛してたりする・・・。
完全な個人用途ならまぁあれだが、業務用途なら注意する必要があると(個人的には)思う。一応書いておくがUGREEN製品自体は個人的には好きだ。ただ、NAS製品は(中国サーバを使うだけに)ちょっと不安、という話。個人的に思うのはUGREENがNASのために本土以外のサーバ使って本土以外の法令の上で公開・運用してくれてたらなぁと・・・。
次にSynologyの先ごろ発売開始された新しい25シリーズもスペックとデザインは魅力的。ちょい価格高め。

デザイン的に以前のシリーズより洗練された感じ。スペックも順当にあがりなかなか魅力的で、過去の製品のレビューだが「AsustorやQnapと比べてMacのとの親和性も高い」と書いているレビューアもいてとても興味がそそられる。が、個人的な意見というか感想としていざモデル選択しようとWeb Siteを見ると、得られる情報つまり何ができて何ができないのかがAsustorやQNAPと比べて圧倒的にわからなすぎかと思う。NASとしての基本性能は疑いもしないが、プラスアルファの、他メーカーじゃなくSynologyを選ぶべきセールスポイントがわかりにくいというか。それもあって手を出しにくかった。試すにはそれなりの出費を覚悟せねばだし。で新しい25シリーズはスペックとデザインで本気で試してみたいと一瞬手を出しかけたが・・・「他社製ストレージを制限する」だそうで。メモリーも他社製のメモリーを使った場合はサポートしないということで、一部ではSynologyから他社製NASへ乗り換えるという方も少なくないそう。
Synology製NASは同社が認定したドライブ以外の使用を制限しようとしている(GIGAZINE)
Synologyから「他社製ストレージを制限するNAS」が発売されるもネット上では「Synologyから他社製NASに乗り換える」というユーザーが圧倒的多数(GIGAZINE)
…むぅ。だめじゃん。
QNAPは本気で試してみたい。QNAPの10GbEのSwitching Hubを使ってて具合が良いので尚更そう思う。が、QNAPの白筐体にゴールド、黒筐体にゴールドのデザインがどうも好きになれないんだよねぇ(苦笑)。それに他社と比べて古くなってるというか新しいモデルが出てないんだよねぇ。新しいモデルが出れば基本的には新しモノ好きなのでデザインさえ良ければ飛びつくかも知れん。
というかAsustorのままならHDD差し替えるだけで機種変更できるから、ちょい古いが2.5GbE x2ポートのAS6704Tに(アクセス速度アップのためだけに)アップグレードしてしまおうかとも考えた。
が、全部保留にした。なぜか。mini PCに2TB NVMe SSDを載せたubuntu serverがあるからだ。ここがウチの環境がというか他のNASのレビューとはちょい違うところで、基本的にMac/Windows/ubuntu Desktopの事務所内で共有のためのFile Serverなり他の必要なserverはubuntu serverなのだ。MacのTimeMachineも速度と安定性を最優先(一度NASでやってみたが速度と安定性に不満がありやめた)してMacに4TBのSATA USB SSDを直接付けてるし。ウチの場合、リスク分散の意味もあってNASは基本的に当環境の全体的なバックアップサーバとアーカイブサーバであってNAS1台であれこれする(NAS1台に集約する)使い方ではない。なのでNASのアクセス速度は現状でも(ubuntu serverのバックアップをcronとrsyncで寝ている間にするとか、定期的に時間が空いた時にMacのデータの予備バックアップを取るとかそんな感じなので)大きな不満はない。加えて外出先での利用や外部との連携はGoogle Workspace Businessがあるのでわざわざ事務所のセキュリティを下げてまでNASに外部からアクセスする必要性を全く感じない。以上からそこまでのスペックは要らず、安価なモデルでもいいのでそこそこのスペックで使い勝手の良いもの、の方が都合がいいってわけだ。
つまりウチではNASはAsustor AS3304T v2でじゅうぶんすぎるほど(正確にはubuntu server + AS3304T v2 + Google Workspace Businessでじゅうぶんすぎるほど、だけれど)で、RAID5で容量アップしただけでも嬉しい。そのかわりRAID5のドライブのヘルス監視はRAID1以上にすることになるが。
いまはこれでじゅうぶん(だから新しのが出たからって目移りするなよ、自分!)。10GbE標準搭載NASが普及価格でUGREEN以外で出てきたらアップグレードしようか考えるぐらいでいいかな。その時にはSwitching Hubも全部10GbEにしなくちゃなので、それまでに安定して使えるオール10GbEのコンシューマー向けのSwitching Hubがあちこちから出ているようだといいんだけどなぁ。
と、そんなことをやってるザーザー降りの雨の土曜日でした(要はバイクに乗れなくてつまらん)。
2025.6.25追記 RAID1に戻す(ばか)
ダメだった。RAID5にしたら安心できずに心がザワザワしだした(苦笑)。RAID5とか6とか「よかったぁ!」ということが一度もないというか逆にいい経験がなく苦労した経験しかない。新規追加した10TBのNAS用HDDはMy ArchiveドライブにしてBtrfsでスナップショットをとるようにしたのだけれど、それでもザワザワする。精神安定性上も良くないので、ほんの数日しか経ってないがRAID1 + My Archiveドライブ x2に戻そう、うん。
// RAID 5以上にするならNASを2セット用意してマスターとスレーブにするとかしないと個人的には安心できないかも(苦笑)//
・・・。あ、そうかRAID1に戻すと容量が心許ないのか。安価に手持ちで容量アップしようとしてRAID5にしたんだった。んーどぉすべ。。。
今手持ちのHDDはすべてまだまだ大丈夫な状態でHDD8TB とか10TB x2とか買い足すと結構な金額だよなぁ。あ、それより手持ちのHDDを生かし2ベイのNASを一つ足してNAS2台にする方が安価か?(計算する)安価だな。6TB x2 RAID1を2セットで12TB使えて2台のNASのバックアップは10TBに、か。これが一番(自身が安心できて)結果コスパいいか。復旧のことを考えても具合がよさそうね。事務所と自宅においてデータ分散もできるし。
うん、それで行こう。2ベイのNAS探しの旅へ。。。つづく。